こんにちは。Hajime-factoryです。
今回の記事はMH-53Eと言うより
パーティクル・セパレータについての記事となります
先日、お客様が来られた時にMH-53Eの
パーティクル・セパレータがどうなっているのかという話題を
以前の打ち合わせの時にしており、その資料も含め詳しく教えて頂きました。
さすが整備士です。航空機関連の資料は豊富にお持ちです。
MH-53Eのエアークリーナー部分が非常に特徴的で、このヘリを再現するには
ある意味欠かせないパーツかと思います。
この○の部分を拡大すると・・・
そして、更に拡大・・・
。
更に拡大すると・・・
丸のボタンのように見えたのですが拡大すると一つ一つの丸い
パーツの中がメッシュ構造になっています。
前回の打ち合わせで当工房が質問したのは、この丸パーツの中がどのような
システムになっているのかと言うことです。
そして、その回答の為に資料を見せて頂きまいた。
異物の含まれた空気を、まるでダイソンの掃除機のような感じで
チューブで分離されたダスト粒子や水滴はエンジン抽気または
ファンによる排出気流とともにパネル外部に排出。
凄いシステムですね~!
メーカーの説明を引用すると
ヘリコプターの飛行運転時には、砂塵、氷、FOD、降雪、豪雨、塩水ミスト
など様々な空気中浮遊異物に遭遇することが頻繁に有り得ます。
これら浮遊異物がエンジン吸気口より流入した場合、ヘリコプターの
安全性及び稼働率に深刻な影響を与えるだけでなく、
エンジン維持費用をこれまで以上に増加させる要因ともなります。
ヘリコプターは、24時間体制で即時に任意の場所へ飛び立てることが
求められます。エア・インテイク部の吸気フィルター目詰まりによる
ミッションの遅延、制限、中止は許されず、メンテナンス・フリーな
エンジン保護装置が必要とされています。
なるほど・・・
それでは、より詳しい機能を動画でご覧下さい。
このようなエンジン保護システムは、多くのヘリに採用されています。
AW 109
AW 119
AW 139
A 129
Bell 205 / UH 1
Bell 206
AH 1
Bell 230
Bell 407
Bell 427
Bell 430
CH - 47
V 22
AS 350 / EC 130
EC 135 / 635
AS 330 / AS 332 / EC 225
SA 315 / 316
SA 341 / 342
AS 365 / EC 155
Tiger
NH 90
Sea King
S 61
SH 3
K - Max
BK 117 C 2
MD 500 / 520 / 530
MD 600
これでも代表機種との事ですので凄い数のヘリに採用されています。
砂埃が多い地域では不可欠な装備になります。
工房の上空を毎日飛行しているUH-1Jにも装備されています。
御嶽山噴火の時に出動した陸上自衛隊 UH-60JAにも装備されてます。
自衛隊広報の説明によりますと・・・
エンジンに異物が混入しないための空気吸入口(エア・インレット)には
特殊フィルターも備え付けられており、火山灰であっても身を守れます。
このパーティクル・セパレータ が装備されているからこそ
人命救助で活躍出来るのだと思います。
今回、S.Yさんの詳しい説明で良く理解出来ました。
カスタムスケールヘリコプター制作で、内部構造まで再現する訳では
ありませんが、制作する実機の事を知ると言うのは凄く大切な事です。
制作していくヘリコプターを深く知るからこそ、そのヘリに惚れ込みます。
そして、情熱や拘りや気持ちが制作する1機に注がれて行きます。
MH-53Eには欠かせないパーツの一つですが、数と形状(メッシュ)
を考えと・・・・それでもMH-53Eを再現するには外せない部分です。
S.Yさん、詳しい情報と資料ありがございました。
Comment 4
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YAMATO
No title
ブログの記事内容とは関係ありませんが、BK117C-1も格好良いですね。HAJIME-FACTORYが生み出すヘリは、特に実機異常の何かを感じます。実機同様の迫力は勿論の事、情熱というか、作品や依頼者に対する愛情?というか、存在感というか、上手くは言えないけれど・・・所有することの誇りや喜び。フライトに対する責任や義務等・・・HAJIME-FACTORYのヘリは、いつも何かを所有者に語りかけてくれます。
最後になりましたが、FACTORYの皆さん、朝の早くから遅くまでいつも有り難うございます(ご苦労様です)。お体ご自愛ください。では、では。