こんにちは。Hajime-factoryです。
先日の24日に岡山県からSさんが強化フライトトレーニングの為に来房されました。
Sさんの所有ヘリはHIROBO シャトル+2 GPで9月11日に初めて工房に来られた時にはアメンボを装着され地上30㎝~40㎝を浮かしては下ろしを繰り返していました。
そして、9月18日にも遊びに来られた時は一日雨でしたので雨の合間に数フライトのみ練習された時には地上から約1mでホバリング出来ていました。
と言ってもアメンボが地上から少し離れる位置でのホバリングで、やはり浮かしては下ろしの繰り返しでの練習。
1回目と2回目の練習を見させて頂き最終的にアメンボを外して練習する事を勧め、もし怖い場合は「横棒を一本スキッドに取り付けて練習して下さい」と伝えその後、日々の練習でアメンボを取り外し横棒を取り付け練習されたようですが、その時の感触は
「アメンボを外すと、こんなにはも飛ばし易いとは思いませんでした」
と連絡がありました。
HIROBO製のアメンボは専用スキッド装着に専用のアメンボを取り付けますが、このアメンボは重量がありますので機体全体が多少、振り子状態になり、ある程度、浮かせるようになれば
外した方が飛ばし易い場合があります。
また、アメンボを装着で安心感もありますのでホバリング中に多少、不安が出るとスグに
「ドスン」と下ろす癖が付きます。
Sさんは当工房の助言でアメンボを外されましたがそれは、Sさんの練習を見てアメンボを外した方が飛ばせるという判断の元ですので全ての初心者の方がアメンボを外した方が良いという訳ではありませんので誤解の無いようにお願いします。
そして9月18日から約一週間後の24日に強化フライトトレーニングの為、午前10時に来られ
午後6時まで丸一日のフライト練習でした。
フライト練習の前に機体のチェック
この時は、Sさんの操縦を確認する為に念の為アメンボを付けてもらいました。
横棒でも良かったのですが工房前のフライトエリアは下が平では無いので横棒だと引っ掛かる可能性があります。
機体の状態を確認し調整そして細かなセッティングをします。
そして、アメンボを装着してのホバリングを見て即、外し強化トレーニングに入ります。
まずは、トレーナーコードで徹底的にホバリング練習です。
出来るだけ目線の高さでホバリング出来るように練習です。
トレーナーコードで繋がっているため、危険な状態になれば即座に全操縦権を指導側が取りますので気持ち的には安心感があり本来、恐怖感があり出来なかった高度での練習が出来ます。
機体の流れに対して反応がまだ遅いため大きく流れる場面もあります。
ホバリング中に指導者が操縦のワンポイントなどを指導しながら練習します。
何度か指導者が操縦を変わりましたが、ほぼSさんが操縦し目線の高さでホバリングが出来ていました。
大きく流れる場面もありましたが落ち着いて元の位置に戻せるようになってます。
約、半日は休む間も無くスパルタトレーニングです。
そして、トレーナーコードを外してホバリング出来るかの最終チェックをします。
その結果、合格しましたので、その後は一人で練習ですがまずは離着陸のみの練習をしてもらいます。
ドスンと下ろすのでは無く出来るだけ奇麗に着陸させる練習のみを続けてもらいます。
その後、通常のホバリングですが目線の高さで1タンク一度も下さないように頑張って練習です。
「頑張れ」と思わず声が出ます。
見事、1タンク一度も下さずにホバリングが出来ました!
ホッとしているのも束の間でスグに続けて同じく一度も下さずに1タンクのホバリングです。
Sさんの場合、約8分位で集中力が途切れ機体が乱れてきますので8分で一度下ろし少し休憩そして8分ホバリングを繰り返して練習!
そして、本日の最終指示!
人工芝から出来るだけ外に出ないようにホバリングをする!
かなり難しいと思います。
何も言わなければ人工芝の範囲でホバリングが出来ている時もありますが、「範囲内で」と意識するだけで乱れます!
それでも、練習を続けていきます。
そして徐々に出来るようになり最後の1タンクは、ほぼ人工芝内でホバリングが出来ていました。
写真は、明るく見えますが、この時点で肉眼では少し薄暗いです。
高度も目線の高さを維持しています。
そして、丸一日のスパルタ強化トレーニングが終了です。
一日で素晴らしい成長です。
Sさんお疲れ様でした。
シャトルプラス2もお疲れ様でした。
この日は13タンク以上の燃料を焚きました!!
つい2週間前はアメンボで下を這っていたSさんのシャトルはアメンボを外し目線でのホバリングが1タンク無くなるまで一度も下すことなく浮かせる事が出来、最後には限られた範囲内でホバリングが出来るようになりました。
たった一日で見違えるように上達されました。
それは、Sさんの場合、既に操縦できる技術はあったという事です。
自分で練習していると何か壁のような物が越えられず自分の中にある許容範囲の中で練習をしている事により本来の操縦技術を出せていない事もあります。
今回の強化トレーニングはSさんにとって大きな自信に繋がったと思いますし疲れたと思いますがヘリの楽しさと爽快感を改めて感じて頂けたのではないかと思います。
ここから、また一人での練習になりますが練習方法と目標をお伝えしていますので単に練習するのでは無く効果的な練習が出来、更に上達されると思います。
今回のSさん(初心者)の練習で重要な事は
「しっかり調整とセッティングが出来たヘリで練習をする事」
一人で練習されている方は「自分は下手なのか」と思っている方も居ると思いますがヘリの調整がしっかり出来ているかどうかが重要です。
そして
「目標と目的を持って練習する事」
何も目標を持たずに練習するのでは無く今日は、この練習を中心にやろう!
今日は、ここまで出来るように練習しよう!
という目標が大切だと思います。
ヘリコプターの練習は絶対裏切りません。
「難しい」「無理だ」と思っても必ず蓄積されその蓄積された技術は、成果として必ず出てきます。
Sさん!次回、お会いするのを楽しみにしています。
HAJIME-FACTORYスパルタ強化フライトトレーニング
大変お疲れ様でした!!!
Comment 10
There are no comments yet.
eiichiVR
No title
Sさん、上達されましたね!18日に同訪していたものとして、他人事でもありません。よかったね~と言いたい。
長く重いアメンボも、時に邪魔になる挙動と余計な補正を要求しますからねー。短く軽い調整がすぐにできるタイプがあればいいのですけどね。舵や姿勢の遅れ、先読みでの補正など凡人で十分判断できる反射神経でいいので、そこのポイントが分かるまでですね。
もちろん調整第一ですが、一人でやってると”ソコ”がわかりません・。Sさんもこの先、「あの頃はいったいなんだったのだ?」ってほど記憶が蘇るのではないでしょうか。ブレード回転面と重心移動やスティックとの一体感まで、もうすぐですね、頑張ってほしいです。