こんにちは。Hajime-factoryです。
前回の更新から18日振りのブログ更新です。
なかなか纏まった記事を書く時間が取れず
更新頻度が少なくすみませんm(__)m
HAJIME-FACTORYのfacebookでも投稿していますので
ブログと合わせてご覧頂ければ幸いです。
HAJIME-FACTORY Facebookページ
京都のKさんが制作されたBK117C-2 県警仕様のセッティングが
ほぼ終了しましたので前回の記事で
「近々、このKカスタムのBK117C-2 警視庁仕様のフライトを
ご覧頂けると思いますので、また記事で紹介したいと思います。」
とご紹介しておりましたので、少し記事にしていきます。
HAJIME-FACTORYへは様々な調整やセッティングの依頼が来ますが
その中で、今回の調整・セッティングは当工房としても
気が抜けない調整でした・・・
理由として
一つ目は、二枚ヘッドから4枚マルチヘッドに交換した事による調整が
機体のみで出来ないこと。
通常3軸ジャイロの変更やヘッドの変更には必ずボディから
機体を取り外し機体のみで調整を進めていきますが今回の依頼
であるBK117C-2 警視庁仕様はKさんも「もう出したくない」
という事ですのでスケールヘリの状態でフライト調整を進めてい
かなければならない。
二つ目は、このBK117C-2の機体はT-rex700ですが、機体の状態では
当工房でセッティングしてます。
しかしスケールヘリ制作に伴う組み込みはKさんなので振動の
原因や剛性対策などの組み込み詳細は全て把握出来ない事で
振動の原因が分かりにくい事とノイズなどの原因が把握出来な
いこと。
三つ目は、ここが一番かもしれませんがKさんが情熱と拘りを持って
長期間掛けカスタム制作されたスケールヘリでありメカトラブル
や何らかの不具合であってもハードランディング、墜落は絶対
あってはならない。
以上の3つの内容を含めてフライトセッティング及び調整をし
ご依頼者が安定して飛ばし易いヘリに仕上げていかなければなりません。
スケールヘリコプターはどんなに素晴らしいボディ完成度であっても
どんなに長時間掛けて制作したボディであってもRCと名がつく以上
実機と同じくローターが回り地上からヘリが浮き安定したホバリング
操縦し易いフライトなどスケールヘリとして飛んで初めてRCです。
当工房にとってスケールヘリを制作すると言うことは
時間を掛け情熱そして拘りを持って制作したカスタムスケールヘリ
であっても「振動が大きい」「安定しない」「飛ばし難い」
ようであれば、ある意味スケールヘリ制作とは言えないほど
「組み込み」「フライト調整」「セッティング」は重要な制作の一つです。
スケールヘリコプターは実機のRC模型です。
頭の中にある実機を自分の手で飛ばせるからこそ
RCスケールヘリコプターの醍醐味があります。
そう言ったお客様の希望を如何に叶えられるのかも制作の一つです。
Kカスタム BK117C-2 警視庁仕様を4枚ヘッドにして
制作を進めていきます。
まずは4枚ヘッドに交換しての初フライト
この時点で振動があり全体の振動です。
トラッキングが合っていないので合わせますが
2枚にして、それぞれ合わせていきます。
そして4枚にして再度、確認!
トラッキングはOK!
しかし、全体の振動あり!
いくつか対策を取り再度テスト!
全体の振動はOKですがテール部分に振動あり!
ここもいくつか対策を取りテストフライトの繰り返しです!
振動対策はOKです。
そして、ここからホバリング調整とセッティングに入ってきます。
しかし、Kカスタムの配線は気を使います・・・
ホバリング!
もちろん、浮きますが何か飛ばしにくい・・・・
何度か送信機とジャイロのセッティングをしましたが
何か違う・・・安定しない・・・
特に舵を入れると・・・
言葉では説明しにくいのですが座りが悪い!
そして、機体の確認・・・
一見問題無いように見えますが
ジャイロを設置しているプレートにグラつきがあります・・・
手で動かすとカタカタ動きます。
2枚ヘッドの時は、ここにジャイロが無かったのに・・・
これは駄目です。
配線もやばいかも・・・
ジャイロの設置場所はプレートの固定がしっかりしていないと駄目です。
僅かでも動くとジャイロに影響します。
調整依頼でたまにあるのですがジャイロの固定プレートが
しっかりしていない事によりジャイロに影響し
サーボがガチャガチャと動き振動のようになります。
ジャイロやサーボのスピードにもより症状は違います。
という事で対策を施しテストフライト!
うん!OKです。
と言っても完成のOKでは無く座りの悪さは解消しました!
ここまでのホバリングテスト動画を簡単に纏めてます。
撮影は記録用ですので全てを記録している訳ではありませんが
何度かホバリングをしている動画を纏めてます。
ここから本格的なセッティングに入ります。
ホバリング時に負荷を掛けたテストなども行いテールローターも
何種類か変更しながらテールの具合を確認していきます。
フライトテストをして何度か交換しながら進めていきます。
テールローターの変更だけでも振動が出ることがりますので
このEC145に一番適したローターも探っていきます。
この間に調整とセッティングのためテストフライトした回数は
短時間も入れると20フライト以上はしてます。
ジャイロのセッティングの見直しや送信機の数値
上げたり下したりの繰り返しです。
ホバリングとスケールフライトの調整はまた違いますので
様々なセッティングをして、ほぼ渡せる状態になりました。
セッティングは朝から初めて夕方まで続くことがあります。
それでも、納得のいくフライトが出来るように詰めていきます。
下の動画も調整中の動画です。
いや~カッコいいです!
投げ出したくなるような制作の連続だったと思います。
何度も何度も工房へ来られては制作チーフと話をし
HAJIMEのカスタムをご自分の手で再現していく!
好きだけでは出来ないし、根気だけでも出来ません。
完成した時の興奮や感動が頭にあるからこそ
情熱を持って完成まで制作出来るのだと思います。
どっしりとしたホバリングの「BK117C-2 警視庁仕様」
やはりスケールヘリは浮いている姿は一番カッコいい!
素晴らしいBK117C-2 警視庁仕様に拍手です!!
最後に今回のようにお客様が制作されたカスタムスケールヘリの
調整やセッティングは基本的にお受けしておりませんので
何卒ご了承ください。