こんにちは。Hajime-Factoryです。
今回の記事はリベットについてです。
工房に来られるお客様が制作中のスケールヘリを見る事がありますがその中でリベット加工についてどのような制作をしているのかを聞かれます。
スケールヘリのリベット加工方法は数種類のやり方があります。
まず簡単に方法(種類)を説明します。
世界のスケールモデラーが多く利用している注射器を利用してリベット加工する方法
この方法は注射器にリベット専用の液体接着剤もしくは木工用ボンドを使い一粒一粒加工していきます。
マシンを使い圧で自動的に出していく方法もあります。
Varioからも専用のキットが発売されてます。
スケールリベット加工として最もポピュラーな方法です。
慣れてくると早くキレイにリベットが打てます。
ボディに穴を開けリベットパーツを差し込んで加工する方法
専用のリベットパーツを使います。
大型のスケールの場合、Vario製を利用される方は多いです。
直径は1.5mmのリベットです。
ボディに穴を開け一本一本差し込んでいきます。
差し込んだ裏側(ボディ内部)はこんな感じになります。
他にも差し込み式のリベットピンもあります。
穴が開いた専用テープにボンドを流しリベット加工する方法
この方法も最近、利用されている方も増えてます。
専用テープの穴に沿ってボンドをのせていきます。
そして剥がすとリベットの出来上がり!
白ボディに白なので分かりにくいですね。
海外からリベットで良い方法は無い?
と質問が来れば、穴の種類や並びも豊富にあるし比較的、簡単にリベット再現が出来ますのでこの方法を紹介しています。
その他にも
ヒロボーが出しているリベットシールもあります。
このシールは塗装されたボディにも加工出来るように透明です。
凹凸のあるリベットがシールで一列に貼れるようになってますので一粒一粒加工するより手軽だとは思いますがサフェーサー状態など下地がツルツルでは無いので
Varioにもシールのリベットはあります。
ただ、こちらのリベットシールは印刷です。
模型用のヒートペンを発売しているブレイン・ファクトリーからヒートペン専用の丸頭リベットビットもあります。
これはプラ材を溶かしてリベット(半球)を作り本体へ貼り付けていく方法です。
鉄道模型などになると本格的な真鍮のリベットなどもあります。
空を飛ぶスケールモデルには重すぎますが・・・
そして
当工房がメインで使用しているRC Model用のスケールリベット
このリベットはIM PRODUCTS社が発売してましたが絶版になりその後、K&S社が同じ商品を発売していましたがK&Sでも絶版になり現在は入手不可です。
直径1.6mm/1.2mm/1mmのリベットが400個(粒)ずつ入ってます。
それを一粒一粒切り取り
接着剤で貼りつけて行きます。
今まで紹介してきたように他にもリベット加工をするパーツや方法はありますが当工房はメインにK&Sのリベットを使ってきました。
しかし、K&Sのリベットは絶版になり入手不可で今まで説明してきた他の方法も試してはきましたが当工房が拘るリベット再現としては採用していません。
採用していない理由はリベットの直径の問題再現性の問題、均一性の問題など様々です。
現在、当工房でストックしているK&Sのリベットも残り僅かになりましたので以前から代わりになるリベットを様々なルートで探してました。
探すのであれば今迄のK&Sリベットでも無ければ他のリベットでも無い当工房が拘る理想とするリベットを探しています。
理想とするリベットは・・・
その前に、実機のリベットを説明します。
下の写真は実機BK117C-2のリベット
下の写真はBell412のリベット
下の写真はUH-1Nのリベット
実機を見てみると何種類かの大きさのリベットが使われています。
そして、リベットの厚みも薄く丸を半分にしたような厚みでは無く楕円形を半分にした厚みです。
実機使われるリベット写真です。
このリベットをどのようにして打ち込むのか!
動画を掲載します。
そこで、当工房が拘るのは使う場所によって直径の大きさが違いますので0.7mm~1.2mmのリベットそして、厚みが円形では無く楕円形の半球のリベットです。
スケールボディの大きさにもよりますが1500mm以下のスケールボディだとリベットが大き過ぎた場合はボコボコ感が強くなります。
1500mm以上のスケールだと同じ大きさだけでリベット加工すると実機感から言うと違和感が出ます。
図で説明すると・・・
ちなみに、この図はブログ用に作成したわけでは無く探すのに説明資料として作成していた図です。
そして、随分前から探していたリベットが見つかり現在、制作中のBell212に加工しています。