FUN RC スケールボディの感想と紹介 1、FRP成形技術やガラスクロスの品質について
こんにちは。HAJIME-FACTORYです。
今回のBLOGではFUN RC スケールボディのBell407 700sizeの紹介になりますがスケールボディの選択の重要ポイントまた品質的な事もなども書いてますので長い記事ですが最後まで読んでみて下さい。
紹介するFUN RC スケールボディは今回のラジコン技術に掲載された「Bell407 700size」を基本に紹介していきます。
スケールボディを選ぶ場合、確認する項目
1、グラス成形技術やグラス品質について
2、塗装技術と品質について
3、ディテールパーツや付属パーツについて
4、スタイルについて
5、製作の難易度
そして、最後に余談としてFUN RCも含め製造元を直接紹介する理由なども書きたいと思います。
まずは、この5項目に絞り感想と説明を書いていきます。
1、FRP成形技術やガラスクロスの品質について
スケールボディを選ぶ場合FRP成形技術や品質も大切な選択ポイントになります。
FUN RCのFRP成形品質は特別良いという訳では無いのですが他社の塗装完成スケールボディに比べると良い品質です。
下の写真はボディ内側です。
写真でも分かるようにFRPは一体成型で綺麗に製造されてます。
また開口している部分や強度が必要な部分は全てカーボンロービングで補強されてます。
ここまで丁寧にカーボンロービング処理されたボディは少ないです。
下の写真は、TOPカバー(上部パーツ)ですが、角もしっかり出ておりメリハリのある成形です。
この部分のFRP成形も綺麗に製造されてます。縁の処理も左右均等でガラスクロスの品質も良く軽量に仕上げてますが剛性も十分あります。
またボディとの合わせの部分はベニヤで補強されてます。
ここも他メーカーの塗装完成済みボディには、あまり見られない加工です。
このTOPカバーのパーツの製造品質が案外重要です。
このカバー部分の品質が悪かったり成形が悪いと歪んだり変形してきます。
実際に剛性を確認しましたが、しっかりしてますので問題無いと思います。
また、ヘッドが通る開口部分の縁にベニヤが使われているのは剛性面においてベストです。
ヘッドが通る穴から後ろが歪みが出る場合もありますので補強の意味でも親切な製造だと思います。
トータル的にFRP塗装完成ボディとして品質は良いと思います。
前回の記事でも書いたのですがキットボディつまりFRP成形の生地ボディ(塗装も加工もされていないボディ)の場合は、ガラスクロスや樹脂の塗り方などFRP製造方法が分かりやすいのである意味、生地ボディは誤魔化しが出来ません。
下の写真はドイツのVario社のボディの内側です。
このボディも綺麗に成型されてます。そして強度が必要な部分はカーボンで補強されてます。
下の写真はHIROBOの生地ボディの内側です。
こちらも一体成型のFRPで綺麗です。
そして下の写真はタイのPKM製 Bell212 700sizeボディですが、こちらのボディも一体成型で綺麗に製造されてます。
スケールボディの中で未塗装のキットボディと塗装済みの完成ボディとではガラスクロスの種類やFRP製造品質が違う場合が多いです。
生地ボディは購入者が自ら加工、制作、塗装をしますのでFRP製造の品質は、どこのメーカーもある程度の品質を保ってます。
しかし、塗装完成ボディは、購入者が加工する事を前提に製造されてません。
基本は塗装完成ボディに機体(mechanics)を組み込んでスケールヘリとして完成させる事を前提に製造されてます。
その為、FRPの製造品質は、あまり良くないメーカーもあります。
このFRP製造品質が悪い場合や一体成型では無く部分的にガラスクロスや他のクロスで張り合わせ成形している場合は、樹脂の量やクロスの量も増えるので重量が重くなります。
亀裂も入りやすかったりするボディもあります。
この部分は加工を前提としない場合は、そこまで気にする事はないとは思いますが、HAJIME-FACTORYのように加工する場合は、なかなか厄介です。
もちろん、空を飛ぶものですので軽い方が良いのですが多少の重量増でも最近のモーターやバッテリーの性能が良いので問題無いと思います。
後は、精度や品質が悪い場合、分割部分の合いが悪かったり歪みが出てきて隙間が出来たりします。
この部分は生地ボディのメーカーでも多少なりと合いが悪いボディはありますので加工や手直しが必要になる事も多くありますが、未塗装未加工なので修正や加工は出来ますが塗装完成ボディの場合は塗装されてますので、あまりにも合いが悪い場合は、これもまた厄介です。
今回のFUN RC製Bell407の分割部分は綺麗に合ってますし剛性もあるので歪みも大丈夫です。
このFRP成形品質や技術はメーカーによって違います。
FUN RCは塗装完成ボディメーカーの中で比較的、高品質であり製造技術も高くある意味量産の流れ作業的な製造はしていないメーカーです。
生産ラインや品質管理も他メーカーに比べ良い方だと思います。
テール部分の剛性も確認しましたがペコペコせず十分な剛性です。
下の写真はボディの後方ドア部分を上から撮影してますが、このライン(形状)が絶妙です。
FUN RCは各ドアが別パーツで付属してますので開閉可能な状態で製作出来ます。
こちらは、ボディのフロントドア部分を上から撮影です。
FUN RC製のスケールボディ全体に言えてますがディテールとスタイルも含めFRP成形品質が良いのでボディ全体にメリハリがあります。
後で説明しますが、このメリハリのあるディテールやスタイルは完成した時に実機感がありカッコいいスケールヘリになります。
という事で「FRP成形技術やガラスクロスの品質について」の感想と説明でした。
次は2の塗装技術と品質についてですが、1の「FRP成形技術やガラスクロスの品質について」が思っていたより長くなってしまいましたので次回のBLOGに続きます(^^;
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回のBLOGも楽しみにして下さい😊