エアーウルフ 600サイズ スケールボディ 徹底比較
こんにちは。HAJIME-FACTORYです。
予告してましたエアーウルフ 600サイズ スケールボディの徹底比較 記事です。
少し長い記事になりますのでお時間のある時に最後まで読んで頂ければ幸いです。
今回の徹底比較は以前より当工房にご相談がある依頼者の方の中でエアーウルフの塗装完成スケールボディについて、今回紹介する2機のボディ比較について良く聞かれます。
その都度、当工房の見解をお伝えし比較できる写真を送り判断頂いているので、今回ブログで比較写真を掲載し当工房の見解も記載していきます。
エアーウルフボディというだけで比較して見ないと分からない(知らない)事も多く比べないと一般の人からすると「ノーズがついている」「ターボインテークがある」「カメラ部分の形状が再現されている」「色が白と黒のツートン」=エアーウルフをいう認識があると思います。
もちろん、その全てはエアーウルフの特徴なのですがメーカーの違いにより「スタイル」「ディテール」「再現度」「品質」「塗装」「分割」「価格」など様々な違いがあります。
これは、エアーウルフに限った事では無く同じ機種のスケールボディも比較すると大きく違う事が多いです。
では、今回はエアーウルフの600サイズボディを比較していきたいと思います。
下の写真はファンキー社が製造しているエアーウルフボディで国内ではヒロボーがOEM製造で生産していたボディです。
現在のファンキー社 エアーウルフボディとヒロボーがOEMしていたボディとでは塗装のカラーは僅かですが違います。
記事を書くのに、こちらのボディは「F」と表記します。
そして下の写真は中国製造のスケールボディで、ノンブランドなどOEM製品も多く出回っているボディです。
中国のロバン社も製造してます。
今回、使用したスケールボディは、そのロバン社のエアーウルフ600サイズ最新のボディを使ってます。
記事を書くのに、こちらのボディは「R」と表記します。
この全体写真だけ見ても違いが分かると思います。
そして、ここから細部の比較をしていきます。
まずは、エアーウルフの特徴的な部分から比較していきます。
■エアーウルフ フロントノーズ(斜めから見た写真)
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
この2つを比べるとノーズ部分の形状は「F」の方が実機に近いです。
先端に回り込むような形状ですし上から下に流れるラインや全体の長さに違いがあります。
また「F」はフロント部分が艶消しになってます。
ここは好みですね!
ここは好みですね!
■エアーウルフ フロントノーズ(真横から見た写真)
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
真横からノーズ部分を見るとシャープです。
また上の部分の角度が「F」の方が正しいです。
■エアーウルフ カメラ部分からスポンソン部分
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
ここも「F」と「R」では大きく違います。
■エアーウルフ ターボ排気ノズル(マフラー)
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
「F」はグラス成形で「R」はプラ素材です。
形状や大きさまた焦げた感じの塗装など「F」の方がリアルです。
ここまでがエアーウルフの特徴的な部分の比較です。
「フロントノーズ」「カメラ部分からターボインテークがあるスポンソン部分」「ターボ排気ノズル」この3か所を比較して来ました。
そのボディ部分を写真で比較して見て下さい。
■エアーウルフ 胴体部分
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
ボディ部分を良く比較すると全体的なスタイルや形状またバランスなどが大きく違います。
次にエアーウルフの原型でもあるBELL222としての比較です。
■垂直尾翼の形状と長さ
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
「F」が25cmで「R」が21cmです。
この垂直尾翼は長い方が実機に近く実機感が変わります。
こちらも「F」の方が長く「F」が約29cmで「R」が約25cmです。
この水平尾翼も長い方が実機に近くスケールヘリとしてもカッコよくなります。
ただ、持ち運びの面で言えば短い方が、移動し易いかもしれません。
「F」は板一枚では無くグラスファイバーで成形されてますので厚みもあり滑らかなです。
「R」はプラ板なので少し残念です。
また、取り付け方法が違いますので「R」は外からネジが見えます。
角度、大きさ含め「F」の方が実機に近いです。
素材も違い「F」はグラスファイバーで「R」は塩ビパイプです。
その為、パイプの厚みも違います。実機のマフラーも薄いので「F」の方が実機感があるという事になります。
違いはと言うと様々な部分に違いがあります。
コックピット上の窓の形状や大きさも違いますしメッシュ部分などの開口部分も違います。
ここは細かい説明より比較して見て下さい。
■ボディの分割(テール)
上の写真が「F」下の写真が「R」です。
「F」はテールの分割はありません。
「R」はボディ部分とテール部分が別パーツになってます。
ここも一長一短あると思います。
「R」はテールが別パーツなので組込時に比較的、組み込みやすいと思います。
ただ、テール部分をネジ止めしますので一体成型に比べ剛性や耐久性は弱くなります。
また「R」の取り付け方法が少々、問題点もあるのである程度の加工は必要になります。
「F」は一体成型なのでスタイルを犠牲にしませんし剛性や耐久性も分割より高くなります。
ただ、メカニックス(機体)を搭載する場合、別パーツよりも少し手間が掛かる場合もあります。
この部分も全く違います。
「F」は元々、GP機を搭載するように設計されてましたのでエアーウルフに限らずBELL222も同じように上が広く開くようになってます。
その反面「R」は電動用に設計されてますのでフロント部分は外れます。
その為、バッテリーなどの交換が「F」に比べると「R」の方が簡単に交換が可能です。
また、この分割構造から来るランディングギヤの取り付けや駆動方法も違います。
「F」は各ランディングギヤに1個のサーボが必要で「R」はフロントからリンケージを通じて3個のランディングギヤを駆動させますので1個のサーボで駆動します。
どちらがメリットがあるのかと言うと、一概にどちらとは言えません。
「R」の場合、1サーボとリンケージを使い3つのランディングギヤを動かすのですがフロントの引き込み脚の稼働が実機とは逆になります。
それと「R」の構造上、接続部分に負荷が掛かりやすくガタが増えたりする場合があります。
反面「F」は各ランディングギヤに1サーボなので余分なリンケージが必要ありませんし引き込み脚の引き込み方向も実機と同じになります。
ただ、サーボも3個必要ですしサーボの大きさが決められてますのでミニサーボが必要になります。
■価格の違い
この価格に関しては、取り扱うショップによって販売価格が違いますので、どちらが安いか高いかを一概に言えません。
平均して「F」の方が少し高いかもしれません。
ただ「R」を高く販売しているショップもありますが、ただ私の知る限りで言えば「F」の方が10,000円前後高いと思います。如何でしたか?
細かな部分は、まだまだ比較出来ますが後は上下の写真をじっくり見て下さい(^^)
今回の比較はグラスファイバー製のスケールボディの品質や製造品質また塗装品質の比較では無く、エアーウルフのスタイルやディテールなどについての比較でした。
今回の比較はエアーウルフを対象に比較してみましたが同じエアーウルフでもメーカーによって大きく違います。
一見、同じような感じでも比較するとその違いが良く分かると思います。
このスタイルやディテールまた細部の作りなどはエアーウルフに限らず全ての機種とメーカーにも違いがあります。
HAJIME-FACTORYは世界の殆どの製造メーカーやブランドのスケールボディを取り扱い制作もしてきました。
だからこそ分かるボディの違いもあります。
それは、スタイルやディテールだけでなくグラスファイバースケールボディの「グラス品質」や「グラス成形技術」また「生産ラインの管理体制」そして「塗装」の違い、また、制作する上での良い面と難儀な部分なども把握してます。
HAJIME-FACTORYでは殆どのスケールボディの取り扱いは可能ですが販売目的としたショップではありませんので全てのスケールボディや商品に関しては、偏りなく良い物は良い、悪い物は悪いという是々非々的な考えです。
実際に制作した時にしか分からないウィークポイントや作りの問題また耐久性や品質など感じた事を率直に依頼者へ伝えます。
スケールボディの品質に完璧な物はありません。
ただ、スタイルやディテールに関しては言えば比較する事でより分かりやすくスケールボディを選ぶ上で参考になると思います。
長くなりましたがエアーウルフ 600サイズ スケールボディの比較でした(^^)
今回のブログも最後まで読んで頂きありがとうございました。