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ハイプロダクトのスケールローターブレードについて

こんにちは。HAJIME-FACTORYです。

ハイプロダクトのスケールローターブレードについて相談メールが増えてます。

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その相談内容の中でブログ記事として参考になると思うメール文と返信した内容を基に説明していきます。

長いブログ記事になりますのでご興味がある方のみ最後までご覧ください。
メール返信文の中で共通して言える文章は最後に記載してますのでブログ内の各返信文は一部抜粋した文章を記載してます。
また、詳細な空力特性や力学の話をしても難しく考えてしまいますので省きます。
最後に重要な事を説明してますので最後まで読んでみて下さい。

相談内容(全文では無く要約してます)
底面が平らなローターブレードと準対称翼と、どちらがお勧めですか?スケールヘリコプターの大きさは1800mmです。電動です。ローターブレードは海外製です。

返信文(全文では無く抜粋してます)
ローターブレードの片面が平らなローターブレードはフラットボトム(Flat-bottomed airfoil)と言います。
フラットボトムは準対称翼(semi-symmetrical)より揚力が大きくなります。

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その為、準対称翼よりも更にスローフライトに向いてます。
フラットボトムの翼型は本来、ホバリングをメインとして、ゆっくり速度を落として飛行するフライトスタイルのローターブレードです。
またフライト特性とは関係ありませんが準対称より空気音(バタバタ音)が大きくなります。

相談内容(全文では無く要約してます)
対称翼と準対称では飛行に対して何がどう違うのですか?

返信文(全文では無く抜粋してます)
まず、対称翼は写真を見て頂ければ分かりますが、ローターブレードの中心から上下が対称の形状になってます。
最近のローターブレードは殆ど対称翼です。
理由は背面フライトをする3D演技や垂直上昇をするスタント演技に対して翼の上下の揚力の差が無いため演技が、やりやすくなってます。
ある意味、オールマイティなローターブレードです。

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一方、準対称翼のローターブレードは上下が非対称な翼型です。
対称翼と同じ厚み、幅、長さであれば揚力は対称の翼型より大きくなります。
その為、対称翼よりもスローフライトに向いてます。

ここで動画を添付します。
動画は同じスケールヘリコプターで準対称と対称をテストフライトした記録動画です。
この記録動画は海外製フラットボトムローターブレードからハイプロダクトの準対称翼に交換して飛ばした時の動画です。
注意事項を動画最後に書いてますので最後までご覧ください。



動画内の感想を纏めると
※海外製フラットボトムのカーボンローターブレードとの比較
●離陸の浮きだしが素直。
●ホバリングの安定性が向上。
●舵の反応が良くヘリの座りが良い。
●ローター音が海外製のカーボンスケールローターに比べ静か。
●海外製カーボンローターに比べ操縦感覚が素直で全体的に飛ばしやすい。
●ヘリコプターの座り(安定度)が良いのでスローフライトが飛ばしやすい。
●ローターにシナリがあり柔らかいからと言って上空のスケールフライトでローターが暴れる事も無く走らせやすく旋回も素直です。
●上空の張り付き感もあります。いわゆる空気に乗っている感じ。

以上がハイプロダクトの準対称翼スケールローターブレードの感想です。

次にハイプロダクトの対称翼スケールローターブレードのテストフライト動画です。




下の動画は上空を走らせた時の動画です。



動画では対称翼と準対称翼の違いは分からないと思います。
飛ばした感触は
●準対称翼よりも旋回時の入りと抜けが素直です。
●準対称翼よりも旋回から速度を付けて走らせた時の空気抵抗が少ないです。
●準対称翼よりも舵の入りが良い(同じセッティングの場合)
となります。

その為、総合的に上空でスピードフライトする場合やバンク角を付けた旋回をする事が多いフライトスタイルの場合は対称翼の方が素直な走りをする感じです。
ただし、対称と準対称とでは幅が違いますので全く同じ幅のローターブレードでは、また違った感触になると思いますが総合的に上空を思いっきりスピードを付けて走らす場合は対称翼の方が飛ばしやすいかもしれません。
特に4枚ローターの場合はローター直下のボディ形状やマルチヘッドの特性、そして風の向きと強さにより頭上げし易い傾向がありますのでスケールヘリコプターのボディ形状またローター枚数により対称翼の方が素直な飛びになる場合もあります。

準対称翼でも同じように上空を走らせた動画を撮影してますが公開用に編集出来ていませんので編集出来次第、このページに追加します。

ここから少し重要な事を書いていきます。

ローターブレードの翼型だけでなく「幅」「長さ」「素材」「構造」「精度」「バランス」によっても変わります。
「素材」と言うのはカーボン素材とグラス素材など、どのような素材なのかです。
「バランス」と言うのはローターブレードの重心を言います。その重心によっても変わります。
「構造」と言うのは、ローターブレードを製造する時の織り方や製造方法です。
「精度」と言うのは、その言葉通りローターブレードの精度です。
その為、翼型だけで全て判断する事は出来ません。
翼型以上に重要な事は「精度」と「バランス」と「構造」だと思います。
この3つだけで安定性や飛ばしやすさは変わります。

そして、ローターブレードを変えれば良いのかと言うとそうではありません。
スケールヘリコプターのホバリング安定性の飛ばしやすさを求める場合、スケールヘリコプターの製作精度やジャイロのセッティングや機体セッティングやフライトセッティングまたサーボなどのメカ類の性能、機体(メカニックス)の構造と品質なども重要です。

その為、相談頂く場合は、現在飛ばされているスケールヘリコプターの詳細(サイズ、ローター枚数、機体ブランド)や、現在、何か問題点があれば具体的な内容などを記載頂き相談頂く事が適切な回答を出しやすくなります。

ハイプロダクトは日本で唯一スケールローターブレードを製造している会社です。
またR/Cヘリコプター業界を支え貢献して来たのもハイプロダクトです。

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その為、ハイプロダクトの長瀬氏は少し頑固ですがローターブレードの職人として一流です。

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HAJIME-FACTORYは、何故ハイプロダクトを応援しているのかと言う
●スケールローターブレードで唯一製造している会社。
●ローターブレード製造工房として長年の実績と技術を持った日本の職人。
●スケールヘリにとって重要なローターブレードの相談が出来る。
●HAJIME-FACTORYが制作するスケールヘリに使ってきたローターであり依頼者からの評価も高い。
●国内製造なので入手し易く信頼性も高い。

以上が主だった理由です。

最近、海外からもオーダー予約が入り注目されて来てますので現在、専用のウェブページも制作中です。

ハイプロ告知P2


最後に現在のローターブレードに不満がある場合はハイプロダクトのローターブレードも候補に入れてみて下さい(^^)

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それと、ハイプロダクトのローターブレードは特殊製造方法により捻じれ剛性は高いのですが、フラッピングしますの特にマルチローターブレードは

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実機のような感じになりますので見た目もお勧めです(^^)

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今回も最後まで読んで頂きありがとうございます(^^)
次回のBLOGもお楽しみに!


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