フルスクラッチ (full scratch)スクラッチビルド (scratch building) とは!(再掲載版)
こんにちは。HAJIME FACTORYです。
今回のブログは、かなり長くなりますのでお時間ある時にご覧ください。
文章というより写真がメインになります。
約70枚以上の写真を掲載しますので、かなり長くなります。
久しぶりの大作BLOGです(笑)
HAJIME FACTORYのBLOGやFacebookの投稿に「フルスクラッチ制作」という言葉が出てきますが、ご覧頂いている方から「フルスクラッチ制作とは、どのような意味ですか」とか「フルスクラッチで制作した作品は、どのようなものがありますか」など素朴な疑問を頂く事も多くあります。
フルスクラッチを簡単に説明すると「各種材料を用いて部品を自作すること」です。
つまり既製品やキットなどを使わず材料から全てのパーツを完成させる事です。
いわゆる「無」から「有」を作るです。
基本的にHAJIME FACTORYが制作する全てのCustom Scale Helicopterのパーツに関しては全てフルスクラッチ (full scratch)制作です。
このフルスクラッチ制作は、モデル(模型)業界だけでなく原型と言われる物は全てフルスクラッチ制作です。
簡単に言えば、量産では無い物や1点しか作らない物なども含め全てゼロから作る物はフルスクラッチです。
その為、人の手で作る1点もの(ワンオフ)、人の手でゼロから作る(フルスクラッチ)は、様々な業界であります。
航空機メーカーの展覧会などに置かれている模型などもワンオフですが、その金額を聞くと驚くと思います。
航空機メーカーの展覧会などに置かれている模型などもワンオフですが、その金額を聞くと驚くと思います。
商業用や模型業界などの場合フルスクラッチで作るという世界は、皆さんの想像を超える金額になります。
話しはスケールヘリコプターに戻ります。
例えば下の写真はHS-ModelのBK117C-1ですが、この生地ボディから依頼者の希望を元に実機ヘリコプターの詳細写真を制作資料として完成させていきます。
この生地ボディを元に実機ヘリコプターのレプリカを完成させる為に全てのパーツ類は実機写真を見ながら設計図無しで、全て手作業で制作していきます。
そのフルスクラッチ制作したパーツの集大成で実機と同じヘリコプターへと完成していきます。
もちろん、ボディの下地処理から形状変更などフルスクラッチ制作されたパーツで構成される前にボディの加工、処理、変更などの制作があってパーツは取り付けられて行きますが今回はフルスクラッチ制作の説明となりますので、Custom Scale Helicopterの制作に関しては説明を省きます。
そして、塗装し完成したボディです。
これでは分かり難いのでフルスクラッチ制作が良く分かる説明と写真を掲載していきます。
分かりやすいのはCockpitです。
Cockpitも制作する実機(所属、部隊)などのヘリコプターの資料を基に、その部隊や所属のヘリコプターのCockpitです。
同じ機種であっても所属や部隊が違えば僅かに違いがありますので特に国内航空隊所属のヘリに関しては、出来るだけ所属しているヘリコプターのCockpitを再現していきます。
まず、ここで説明するのは制作する物が全て実際に空を飛ぶラジコンヘリコプターに搭載するCockpitという事です。
その為、材料選びは出来るだけ軽い材料を使うようになります。
これが、完全なディスプレイモデルであれば材料の選択幅は広がりますし加工し易い材料や質感のある材料なども使用出来ます。
そして、もう一つは先ほども書いたように全ての同じ機種(実機)であっても所属によりヘリコプターの外部、内部共に同じと言うのは少ないです。
また、同じ機種であっても導入時期が違えば装備なども違う場合があります。
その為、基本的には量産や複製などありませんので全てワンオフ制作になります。
と説明をしている間に完成写真です(^^;
椅子も、もちろんフルスクラッチ制作ですし、レバー関係も全てフルスクラッチです。
ペダルや奥に見えるフロート用のガスボンベも全てフルスクラッチ制作です。
下の写真は、灰皿ですが、これもフルスクラッチ制作です。
灰皿の横にあるのはコックピットパネル部分にあるダクトです。
このCockpitはBell212/UH-1NのCockpitですが、他のCockpitも同じく全てフルスクラッチ制作です。
下の写真はAH/MH-6 littlebird/killerEggのCockpitです。
写真のみ連続で掲載します。
HAJIME FACTORYで制作するパーツ類や装備類、武器武装またコックピットは特殊な道具や機械を使うことなく全て手作業で制作しています。
下の写真のCockpitはEC-145です。
重要なのはコックピット部分だけでなくレバーやコックピット全体の形状なども出来るだけ実機に近いバランスやデザイン及び形状で制作します。
コックピットのフルスクラッチ制作の精密度や完成度は依頼内容や依頼条件により変わります。
コックピットに限らず全てFull Custom Scale Helicopterは、ご依頼者の希望や依頼条件などにより変わる場合もあります。
希望により照明を組込む事もあります。
ここまではCockpitでフルスクラッチ制作を簡単に説明してきましたが、次に分かりやすいのは装備類です。
この装備類も本物の写真と資料を見ながら制作していきます。
その装備類の中でホイストを制作した時の写真を掲載します。
コックピットと同じく一枚のプラ材料をメインに制作していきます。
制作に使用する道具は全て、どこにもあるような工具です。
設計図は書きませんので実物の写真を元に頭の中に設計図を描き作り上げていきます。
制作するスケール(大きさ、尺寸)に応じてパーツの大きさや形状またバランスを考えながら一点一点制作していきます。
そして完成したパーツを並べてみました。
このパーツ全てが「無」から出来ているフルスクラッチ制作になります。
そのパーツを組み立てると
そして、塗装を施すとBell212のホイストが完成です。
このホイストを制作中のBell212に搭載するとこんな感じです。
という事で非常に簡単ではありますが(ブログとしては長いですが・・・)
フルスクラッチ制作の説明記事でした。
今回はBLOGは写真が多いですが手抜きではありません(笑)
言葉での説明より写真を流れを見た方が分かりやしいので詳細な説明は省き写真をメインにブログを書きました。
BLOGも書き終わって上から流しながら見ると、あっという間ですが実際は、説明の流れや文章や写真の編集など結構時間が掛かります(;'∀')
カスタムスケールヘリの制作と同じです(^^)
完成すれば分からないような部分なども多く、その多くは地味な下地処理だったりボディの修正であったり、形状変更であったり、綺麗にする成形であったりと、分からないような所や説明しなければ気付かないような箇所なども含め拘り制作するからこそトータルバランスや実機感など依頼者に喜んで頂けるHAJIME FACTORYのスケールヘリコプターが完成すると思ってます(^^)
という事で長いブログに最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それでは、次回のBLOGもお楽しみに!!
最後に誤字脱字があれば、ご容赦ください。
もし誤字や脱字があれば前後の流れで何となく把握して下さい(笑)