依頼者の希望を叶える為の難しさと拘り Part1
先日のBLOGの最後に「依頼者の希望を叶える為の難しさと拘り」というタイトルのBLOGを書きますと予告してましたが、このタイトルで始まる「難しい」という事は、ある海外のスケールモデラーの言葉です。
※ここから先はMさんと呼びます。
Mさんは海外のスケールヘリ大会に作品を出したりイベントに参加しているモデラーさんで、海外では有名な方です。
Mさんは海外のスケールヘリ大会に作品を出したりイベントに参加しているモデラーさんで、海外では有名な方です。
ここで少し「難しい」と言う言葉が出た背景を話していきます。
その前に最終的に出た言葉は「難しい」「異常だ」「恐ろしい」「もはや神だ」「日本人の匠技術だ」などの言葉が出ました。
さて、この言葉が出た背景の一部を紹介します。
HAJIME-FACTORYが制作しているAIRWOLFをMさんが見て自分でも同じAIRWOLFの制作にチャレンジしたいという事で少し前から制作写真なども含め送信してました。
そのMさんがAIRWOLFのチェーンガンの部分の制作に取り掛かった時にFacebookメッセージが届き、
「私のAIRWOLFは不良品だ」
「外のカバーが全く合わない」
というメッセージが届きました。
そこで私が
「それは不良品では無く、完成済みのボディを製造するメーカーさんのクオリティと言うのは、そんなもんです」
と伝え証拠の写真と、当工房の制作工程と完成の写真を送りました。
その時に出た言葉が「No way」日本語で言うと「マジで~」です(笑)
なぜMさんは、ここまで驚いたかと言うと完成した写真を見ていたので修正跡が分からなかったのだと思います。
当工房が制作しているAIRWOLF1/7は依頼者の希望で
「機銃は脱着式にして欲しい。チェーン銃が出た時と出ていない時の両方出来るのが良い」
という希望でした。
その希望は依頼者にとって制作の難易度や既製品ボディの品質や精度は分かりませんので深く考えずに素直な要望として希望を伝えてきます。
しかし、その希望を再現しようとすると簡単では無く単に取り外し取り付けが出来るように工作すれば良いという訳にはいきません。
HAJIME-FACTORYは依頼者からの希望に対して即座に「難しい」とか「無理だ」という事を言わず、まず「何とか出来ないか」から始まります。
しかし、その「何とか出来ないか」は難易度の高い制作や時間の掛かる難しい制作も多いのも事実です。
先ほどのMさんは、最終的にHAJIME-FACTORYが制作するAIRWOLFを再現する事を諦めました。
諦めた理由として先ほどの言葉、
「難しい」「異常だ」「恐ろしい」「もはや神だ」「日本人の匠技術だ」
です。
翻訳なので正しい言葉かどうか分かりませんが、こんなニュアンスだとは思います。
翻訳なので正しい言葉かどうか分かりませんが、こんなニュアンスだとは思います。
もちろん、この機銃(チェーン銃)部分だけを見ての言葉では無く当工房が制作したフルカスタムAIRWOLF1/7の不具合を修正する全行程の中の5割程度の作業内容を見てです。
カスタム制作の全行程では無く、ボディの不具合やクオリティの悪さまた精度の悪さを修正するだけの工程の5割を見てです。
HAJIME-FACTORYが制作するフルカスタムスケールヘリコプターの多くは、そう言った修正や修理また作り直しなどの制作は数えきれないほどあります。
今回のBLOGでは、そのチェーン銃の脱着に伴いカスタムしなければならない部分やMさんが「不良品」だと言った意味の説明をしていきたいと思います。
Mさんが「私のAIRWOLFは不良品だ」と言った、その理由が・・・
これです!
分かります?
では下の写真の赤い部分を見てください。
※ちなみに写真のボディは市販の塗装完成済ボディの塗装を剥がし下地処理を済ませ加工後にサフェーサー状態になっているボディです。
※ちなみに写真のボディは市販の塗装完成済ボディの塗装を剥がし下地処理を済ませ加工後にサフェーサー状態になっているボディです。
機銃の外側についているスポンソンのカバーですが、そのカバーをスポンソン側に付けようとすると形状が合いません。
これだけ隙間が空きます。
しかも、右と左では厚みも形状も違う・・・
ズレズレです・・・
これが市販の塗装完成済みスケールヘリコプターのクオリティです。
と言うより、そのような改造する事を前提に製造されてないと思います・・・が・・・
これは、どうかと思います・・・
戦闘スタイルと非武装スタイルの希望を叶えると言うのは、こういったトラップ的な部分も全てクリアする必要があります。
その全てをクリアして制作したのが、こんな感じです。
バッチリ合いました!
と言うより、スポンソン部分も作り直してます。
その部分は次で説明します。
では、市販のオリジナルと比較してみましょう!
上がメーカーのオリジナル
下がHAJIMEカスタムです。
これは、AIRWOLFも含めてフルカスタム、レプリカカスタムを制作する上でほんの一部です。
機銃の部分の武装タイプと非武装タイプに対応するだけでも、相当な時間と妥協しない制作が必要になります。
このような依頼者でもマニアでも経験者でもモデラーでも分からない工程の連続で、フルカスタム、レプリカカスタムは完成しています。
続きは「依頼者の希望を叶える為の難しさと拘り」Part2で(笑)
タイトルは途中で変わるかもしれません(^^;
まだまだ続きますが、あまり長いと読む側が疲れると思いますのでシリーズ化にします。
と言いながら私が疲れるのかも(笑)
と言いながら私が疲れるのかも(笑)
HAJIME-FACTORYのBLOGってシリーズ化も少なくないのですが完結した記事が少ないような気がします(^^;
最後に、この前のBLOG記事
「SNSに投稿している調整、テスト飛行の動画について」
を、まだ読んでない方はお時間があります時に読んでみてください(^^)
最後に、この前のBLOG記事
「SNSに投稿している調整、テスト飛行の動画について」
を、まだ読んでない方はお時間があります時に読んでみてください(^^)
では次回のBLOGもお楽しみに(^^)