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名古屋の金属加工職人パート2

「名古屋の金属加工職人」のパート2です。

その前にオレオ脚の件で良く質問される事が
「HAJIME-FACTORYブランドで出さないのですか?」
この事は製造して頂いた松永さんにも「HAJIME-FACTORYで出せば良いのでは?」と言われました。

以前のBLOGでも同じような回答をしたと思いますが
HAJIME-FACTORYは制作工房であってショップやメーカーでは無いので例え企画した商品であろうが設計をした商品であろうがHAJIME-FACTORYというブランドを付けて販売する事は今のところ考えていません。

そして、もうひとつの理由は企画した商品であろうが設計した商品であろうが製造してもらっている会社は、あくまで協力してくれているという認識です。
彼らも、また「仕事だから受けている」という認識では無いと思います。
と言うか松永さんにとって仕事つまり商売になっていないので(^^;

友人であり仲間であるからこそ面倒な要望にも真剣に向き合ってくれて職人としての拘りを持って製造して頂いている思ってます。
その為、HAJIME-FACTORYとしては製造して頂いている会社や職人にスポットを当てブランドや社名で販売し、ユーザーに分かりやすく商品紹介や、その商品を使った感想や感じた事を率直に伝える事がユーザーにとって意味ある事だと思ってます。

余談はこれくらいにして本題に入ります。

今回のBLOGは文字が多く写真が少ないです。
と言うか、まだ公開出来ない写真もありますのでm(__)m

今回、松永さんの会社へ訪問したのが13時頃で会社を出たのが22時頃です。
つまり約9時間も、おっさん二人で話をしてました(^^;
お茶もお菓子も無く(笑)

今回、松永さんの制作現場に行った目的は3つあります。
1つ目は、製品を作る現場を知る、見るという事がHAJIME-FACTORYとしても大切だと思っているからです。
2つ目は、現在、企画している製品の打ち合わせ。
3つ目は、友人でもある松永さんと仕事場で、ゆっくりまったり話をする。

この3つの目的で行って来ました。

まず2つ目の目的である企画製品の打ち合わせですが、現在、スケールヘッドを企画してます。
企画しているヘッドは2枚ヘッドやマルチヘッドです。
特にマルチヘッドは国内メーカーも現在、製造販売してませんので海外から輸入になるのですがヘリコプターの最も重要なパーツでもあるローターヘッドは実際に使ってみなければ、その性能や品質また精度が分からない事が多く、見た目では全く分かりません。
見た目は非常に良くても実際に使うと振動が解消されなかったり、酷い商品の場合は回転中に破損するという事もありました。
また、販売していても実際は入手に時間が掛かったり入手困難だったり、いつの間にか販売ている会社が閉鎖しているという事も何度か経験してます。

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マルチヘッドは多くのスケールファンやユーザーが望んでますしHAJIME-FACTORYとしても依頼者の希望を叶える為にもマルチヘッドは重要なパーツですしスケールヘリコプターを完成させる為にも重要なアイテムです。

現在は、まだ試作段階で「どのようなサイズにするのか」「材質や構造」「強度や厚みはどうするのか」「どのようなデザインするのか」など打ち合わせの段階です。

また、マルチヘッドだけでなく通常の2枚ヘッドも企画を進めてます。

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BELL206 ジェットレンジャー系はヘッドも高く、現在、入手可能なRCヘリコプターの殆どはヘッドが低くスケールヘリコプターとして実機感という部分に影響が出ます。
もちろん、ヘッドが低い方が好みというユーザーもいますが、ジェットレンジャーは「実機同様にヘッドが高い方が望ましい」というユーザーもいます。
そういったユーザーの希望も叶えるべく企画をしてます。

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そして、もう一つテールアップのヘリコプターに欠かせないテールアングルギヤの開発も企画中です。

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ちなみに、掲載している企画中や試作品の写真は、あくまで企画を進めて行くための試作品です。

次に1つ目の「現場を知る」ですが、これは1つ前のBLOG記事「名古屋の金属加工職人」で書いた内容を読んで頂ければ分かると思います。

次に3つ目の「仕事場で、ゆっくりまったり話をする」ですが、今回の訪問は、殆どこの為に行きました(^^)
冒頭でも書きましたが午後1時に到着しお互い別れたのが午後10時でした。

日頃、電話での会話も松永さんとは長電話が多いのですが、会って話をすると更に深い話になり、お互い何度か話しが終わりかけたのですが別の話題で、また話しが続きます(^^;

RCヘリコプターの話題だけでなく松永さんの業界や社会経済、社会情勢の話しなど一般的に言う取引先との会話という感じでは無く、友人との会話です。

その友人との会話の中にも職人の松永を感じること出来ます。
製造する製品の対する考えや発想や構想も私が感じていた以上に頭の中で組み立てていると思います。

私が松永さんを信頼しているのは金属加工の職人としてだけでなくRCヘリコプター、スケールヘリコプターが好きであり一人のフライヤーでもあるという事です。
だからこそ、こちらの考えや要望に対して深く伝えなくても全て理解し形にしてくれる。
この事は凄く重要な事です。
同じ、金属加工、精密加工をする会社でもRCヘリコプターを知らない人が仕事として作るパーツは、いわゆる単なるパーツとして製品化されます。
RCヘリコプターが好きで同じ価値観で同じ情熱を持っている職人だからこそ出来るパーツです。

打ち合わせしている時点でもお互いの企画や考えを話しているだけで楽しい会話になる。
製品を作るうえでの会話が楽しいと言うのは凄く重要な事だと私は思ってます。
「良い物が出来る」「使う事により楽しくなる」「不可能が可能になる」「完成が楽しくなる」など、その製品が出来ることによりスケールヘリコプターが更に良いものになる。
そう感じながら打ち合わせが出来るからこそ本当に良い物が出来ると思ってます。

HAJIME-FACTORYに協力して頂いている技術者の皆さんは全てRCヘリコプター仲間です。

ローターブレードにしてもLED航空灯システムにしてもCNC金属加工製品にしても皆さん優れた技術者と言うだけでなく同じヘリコプター仲間であり同じ価値観であり同じ情熱を持ってます。
だからこそ会話が楽しい打ち合わせが楽しい製品化が楽しいのです。
そして、その結果「スケールヘリコプターユーザーが満足し喜ぶ」に繋がると思ってます!

そんな仲間との会話は日が暮れ工場内に電気が灯す中でお互い時間も忘れ語りつくしました(^^)

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そして、翌日は、もう一人の職人であり友人でもあり業界と人生の大先輩でもあるハイプロダクトの長瀬さんの仕事場へ行きます。

次回のBLOGでは日本で唯一、スケールヘリコプター用のローターブレードを製造しているハイプロダクトの紹介です。お楽しみに(^^)

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