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ハイプロダクト 訪問記 パート3

お待たせしました。(待っていないかもしれませんが)(^^;
ハイプロダクト 訪問記 パート3です。

パート1がハイプロダクトのローターが生産されるメイン工房である生産現場をお届けしパート2ではローターが出来るまでの型制作の工程を紹介しました。
パート3ではハイプロダクトのメイン工房以外の建物の簡単な紹介と長瀬さんとの会談で感じた事を書きたいと思いますので長いBLOGなになります。
お時間がある時に最後まで読んで頂ければ幸いです。

ハイプロダクトの敷地は広く、このメイン工房以外にも作業室があります。
まず、下の写真を見て頂き指差しの建物を簡単に紹介します(^^)

ハイプロダクト


まず、黄色の指差しは先日も紹介したロータブレードの生産現場と飛行機やヘリコプターの工作場所でもあるメイン工房

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このメイン工房には工作室や作業室以外にもオフィス兼応接室兼寛ぎスペースがあります(^^)
長瀬さんにとって落ち着く場所であり、新たな商品開発などを考えるスペースでもあると思います。

HAJIME-FACTORYの工房の寛ぎスペースと同様に専門雑誌が沢山置いてあります。

ハイプロ訪問記パート3-008_R


次に緑の指差しの建物がグラスファイバーなどの「削り室」と言ってローターブレードをカットしたり穴を開けたり削ったり加工したりする工作室です。
写真にあるローターをカットする為のスライドカッターは正確にローターをカットする為に欠かせない工作機械です。
また様々な名機と言われる工作機械が置いてあります。

ハイプロ訪問記パート3-006_R

どの機械もローターブレード製作には欠かせない機械ばかりです。
しかも、精度を出すには、それなりの工作機械が必要で高額機械ばかりです。
外には、デカいコンプレッサーがあります。
日立のコンプレッサー ベビコンです。
ここまでデカいコンプレッサーで無いと作業に支障がでるそうです。

ハイプロ訪問記パート3-007_R


そして赤い指差しの建物がグラスファイバーや様々な材料の保管場所であり完成したローターの梱包や出荷をする場所でもあります。
奥にはローターヘッドの組立や加工などをするスペースもあります。

ハイプロ訪問記パート3-003_R

ハイプロダクトがある敷地はめちゃくちゃ広いです。
あっ!そうそう!
長瀬さんが、最初にローターブレードの生産を始めた場所が下の写真の建物です。
40年ほど前と聞いてます・・・が違ったらごめんなさい(^^;
ここから始まり徐々に拡大していき今のハイプロダクトがあります!

ハイプロ訪問記-25

その横の建物の中に製作途中の飛行機が数機あり長瀬さんの趣味で作っているそうですが製作途中なので「この状態で、どれくらい置いてあるのですか?」と聞いたら「そうだね~20年位そのままかな」って・・・(^^;
そして、その奥にも建物があって、そこにはローターブレードの型が置いてあったりグラスボディの型がありましたし、飛行機や様々な材料が置いてありマニアが見たらお宝の山のような部屋です(笑)

しかし・・・広い敷地だわ!

今回、長瀬さんの制作現場に行った目的は3つあります。
1つ目は、製品を作る現場を知る、見るという事。
2つ目は、現在、企画している製品の打ち合わせ。
3つ目は、友人でもある長瀬さんと仕事場で、ゆっくりまったり話をする。

2つ目の企画している製品の打ち合わせに関しては最初に訪問した松永さんに協力してもらっているローターヘッドとの関連で打ち合わせをしましたのでBLOGでは割愛します。

そして、今回、訪問の最大の目的である長瀬さんとまったり、じっくり話しをしました。
ハイプロダクトに到着したのが14時で出たのが20時です。
建物を案内して頂いた時間が約1時間、企画の打ち合わせが1時間・・・という事は約4時間の談話をしました。

オフィス兼応接室兼寛ぎスペースで、まったりと寛ぎながら話しをしましたが本当に多方面の話題で盛り上がりました。

お互い時間を忘れ何を話したのか覚えていないほど色んな話しをしました。
オフレコの話しもバンバン出てきます(笑)
大笑いしながらの話しや真剣な話しなど本当に様々な話題で盛り上がりました。

ハイプロダクト-3


特に「職人 長瀬さんの捉え方や考え方」と「ハイプロダクトの長瀬さんとしての考え」の話しの中にHAJIME-FACTORYとしての職人の捉え方や制作に対しての考え、また理念などの話しで長時間話しをしましたが非常に濃い内容でした。

長瀬さん-1


また、長瀬さんが若い頃の話しやハイプロダクトを始めた頃の話、そして長い業界経験の中でのオフレコの話しなども聞かせて頂きました。
そんな話の中にお互い大笑いするような話題もありました。

長瀬さん-3


いや~本当に濃い内容の対談でした。
長瀬さんは話しが面白いし話題も多いです!
今回は私としては珍しく聞く側でした(笑)
長瀬さんの話しの中で私の考えを話し、そして、その考えに対して長瀬さんの考えの話しをする。
そんな会談でした。

長瀬さんからも「久しぶりに、こんな話しが出来るな~」
話題は尽きる事なく時間を忘れ話しをさせて頂きました。

ハイプロダクトの職人としての考えとハイプロダクトの社長としての考えなど長瀬さんから様々な話しを聞き大変、参考になりました。
その会話の中で「そうそう」とか「そうなんです」というお互いの考えや意見が一致することが多かったです。

長瀬さんの物づくりに対する姿勢や拘りの中に使う側の事を常に考えたローターブレード作り!
頑固なまでの拘りと改善そして苦悩の繰り返しが今のハイプロダクトなんだと改めて感じました。

職人としての長瀬さんと人間としての長瀬さん、そしてハイプロダクト代表としての長瀬さんなど、今まで聞けなかった話しをして下さり私としても凄く勉強になりました。

長瀬さんは単に「注文を受けるから」「仕事だから」「お金をもらうから」だけで作っている訳では無いと思います。

ハイプロ訪問記-21

このローターブレードにしても型を作るだけで、ここまでの手間と時間が掛かりユーザーの要望に応える為に試行錯誤しながら作る。

そしてグラスファイバー製品は削るだけでガラス繊維の粉が舞う。
全身、粉まみれになりながら作る。

ハイプロ訪問記-23

しかも少数の依頼であってもユーザーの為に「何とかしてやりたい」という想いがあるからこそ特注のローターブレードを、この工房で作る。

ハイプロ訪問記-22

そして、自らヘリコプターを制作し研究をする。

ハイプロ訪問記-24


今回、現場を見て話しを聞いて感じたことはスケールヘリコプターユーザーの要望を叶える為にハイプロダクトは商売として採算性は取れていない物も多いのではと感じてます。
そんな中でもスケールヘリコプターユーザーの為に生産してくれているからこそ多くのユーザーが飛ばして楽しいと感じるスケールヘリコプターが完成するのだと思います。

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今回の会談の中で一番、印象に残った言葉が
スケールヘリコプターのローターブレードを

「誰も作らないから私が作らなければ」

「人間 長瀬」そして「職人 長瀬」を

回転翼職人-長瀬さん


改めて感じる訪問でした。

そして長瀬さんが作るスケールヘリコプター専用ローターブレードを多くの方に愛用して頂きたいと思います。

次回のBLOGは、その職人について少し語りたいと思います(^^)

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
今回のBLOGも深夜、夜なべしながら数日間かけて書いてますので纏まりの無い文章や表現がおかしい文章また誤字脱字があると思います(^^;

それでは次回のBLOGもお楽しみに!



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