HIROBO BELL47G 改
金属加工職人 松永氏が手掛けたHIROBO BELL47G 改の飛行動画をFacebookに投稿して以来、多くの反響を寄せられてますのでBLOGで詳細を紹介したいと思います。
Facebookに投稿した記事は↓
動画はYouTubeにも投稿してますので以下↓のリンクからご覧ください。
金属加工職人 松永氏については、このBLOGでも紹介記事を書いてますが、彼は1人のR/Cヘリコプター愛好者としてオリジナルの金属加工パーツを製作している。
エンジン機を電動に改造する為に必須のモーターマウントや電動化コンバーションやバーレスヘッドコンバーションなど様々なパーツを自ら企画し製造してきた。
その製造パーツは言うまでも無く素晴らしい設計と精度と構造。
そして、このHIROBO BELL47Gは精密金属加工のプロがレストア改造した47Gです。
このHIROBOのヴィンテージヘリBELL47Gをレストア改造するにあたってのコンセプトは
1、ガソリンエンジンから電動化
2、モーターマウントの新設
3、スワッシュ周りをS.W.M.化
4、CGY755の高性能3軸ジャイロに合わせてハンチングが出にくいパイプドライブ化
5、サーボ等がなるべく見えないように搭載
6、実機のベル方式風のローターヘッドを製作
7、可能な限りHIROBOのオリジナルを損なわないように改造
というコンセプトを元にレストア改造したのが、このBELL47Gです。
それでは、HIROBO BELL47G 改の詳細を書いていきます。
1、ガソリンエンジンから電動化
モーターマウントの新設
エンジンからクラッチ等を外し、それに合うマウントを製作していく。
ベルがインナータイプなので、構造が複雑になりましたがモーターマウントの底部はシャフトをベアリングで固定するため、芯だしの必要はない。
このモーターマウントを製作するのに約4日掛かってます。
どのような構造にするのかの構想から始まり、このBELL47Gにとって最適なデザインと構造と精度を考えながら設計しNCのプログラミングを組んでいく。
1機のヘリコプターが完成するまで、1個のパーツが完成するまでには時間が掛かる。
HAJIME-FACTORYのカスタム制作も同じで、どのように制作するのか、どのような形状にするのか、大きさは、素材はなどの構想に時間が掛かる!
その構想が纏まり実際に制作していく時間、完成したとしても手直しや作り直しなどもある。
ヴィンテージヘリのエンジン機から電動ヘリに改造する場合、このモーターマウントの構造と精度が最も重要な改造パーツです。
構造と精度だけでなく外観的のデザインも重要なスケールヘリです。
その全てを考慮し企画から設計、プログラミングをするのが職人(匠)です!
金属加工を専業とするプロの松永氏だからこそ出来るモーターマウント!
3、スワッシュ周りをS.W.M.化
後期のマストハウジングを移植
カウンターギヤがピアノ線ドライブなのでイーグルⅡ用を移植
3軸ジャイロ搭載に伴いガタが出ないように両引きリンケージによる120°スワッシュリンケージに変更。
エレベーターアーム
エレベーターアームやリンケージレバーも含めて、全てのパーツはCNC削り出しパーツ
このパーツを機体に合わせてゼロから構想し設計、プログラミングそしてマシニングセンタで加工・・・
一般のヘリマニアでは出来ないパーツ・・・
精密金属加工の工房だからこそ出来る贅沢なパーツ類です。
4、高性能3軸ジャイロに合わせてハンチングが出にくいパイプドライブ化
テールシャフトの回転軸精度と強度を高めるためにベアリング入りのテールパイプホルダーを製作。
もちろん、アルミ削り出しパーツ!
SA 315B Lamaと同じくトラス構造が魅力のBELL47G
トラス構造のパイプも全て組み直し、ダメージがあるパイプは強度も含めてSUSパイプで作り直し。
このトラス構造を一から組んだ事がある人は分かると思いますがバラバラのパーツを組み直すのは大変です(^^;
またセンター出しや歪みなどを修正しながらネジを締めるのですが、締め具合や締める順番によって歪んでしまうので難しい!
でも、このトラス構造が美しい!!
5、サーボ等がなるべく見えないように搭載
両引きリンケージ仕様であってもサーボ本体が見えにくい位置に搭載。
その他のメカ類であるアンプやジャイロも見えにくい位置に固定
上から見た写真ですがラダーサーボ以外は見えない。
6、実機のベル方式風のローターヘッドを製作
このBELL47Gをレストア改造する為に、ローターヘッドまで作るか?普通・・・
例え精密金属加工が専業であっても・・・作るか?普通・・・
しかも強度、精度、バランス共に素晴らしい!
ヘッドをバラシ再度、組み立てると、その精度がよく分かる!
さすが、日本の精密金属加工職人 松永です!
私からすれば、これだけのパーツを1から構想し設計、プログラミングそしてCNC加工を依頼したとしたら、いったい幾らになるのだろうと想像してしまう(^^;
●テールピッチレバーとテールロッドガイド
テールロッドガイドも削り出しパーツ、そしてテールピッチレバーもアルミ削り出し!
トルクが掛かるピッチレバーをアルミ製で製作。
この部分の強度が上がるだけで飛行中の安心感が違う!
そう!このBELL47Gはオリジナルの47Gより安心感も違う!
7、可能な限りHIROBOのオリジナルを損なわないように改造
松永氏は大のHIROBOファンである。
いや・・・HIROBOマニアと言っても過言では無い!
その松永氏が手掛けるBELL47Gは、可能な限りHIROBOのオリジナルを損なわないように製作する。
電動に改造しても、高性能ジャイロを搭載した飛行をしても、問題無いパーツは可能な限りオリジナルパーツを使う。
いわゆるHIROBOと松永氏のコラボのようなハイブリッドのようなBELL47Gです。
もし、いま、HIROBOの先代や技術集団がBELL47Gを再設計し再販するとすれば、このように作るだろうという事も松永氏の頭の中にあったのではと感じる!
HIROBOのスケールヘリコプターは世界的にも多くのファンやユーザーがいる。
それだけ魅力的なスケールヘリコプターを誕生させてきた!
BELL47GもSA315B LAMAもEC120やEC135もBELLAH-1SやAH-1WそしてBELL430などのスケールヘリコプターは全て航空機メーカーからライセンスを取り設計から作り上げている。
HIROBO社のスケールヘリコプターに掛ける本気度が分かる!
HIROBOヘリコプターと共にヘリコプターフライヤーとしてスケールビルダーとして45年歩んで来た。
そんな松永氏がスケールビルダーとして、金属加工職人として出来うる技術を投入したのが、このBELL47Gです。
松永氏は自ら設計したCNC金属パーツを数多く製作してきた。
その松永氏が、1機のヘリコプターを、ここまで手を掛けて仕上げたのは初である。
精密金属加工職人が作るスケールヘリコプターのデモ機でもある。
普段の仕事に影響が出ないように会社が休みの、土日にコツコツ製作してきたBELL47G!
HIROBOの歴史と理念そして技術が投入されたBELL47Gを松永氏の職人魂と技術で完成されたBELL47G!
あのヴィンテージヘリが蘇って浮く、大空を爽快に飛ぶ。
それだけでも感動します!
そして、このBELL47Gの美しさ!
いや~素晴らしいBELL47Gです!
その素晴らしいBELL47Gのコックピット部分をHAJIME-FACTORYが制作しました!
松永氏から「コックピットの椅子で良い物は無いかな~」という相談があった!
という事で友人でもある松永氏の頼み事!断れるはずが無い(笑)
BELL47Gに合うように革張りの椅子をワンオフで作りました。
レバーやメーターパネルやラダーペダルも制作!
レバーやペダルはフィギュアに合わせて動くように制作!
メータパネルにメーター類を入れてペダルやバッテリーBOXを塗装
なかなか高級感のあるベンチシートが完成しました(^^)
そして、フィギュアの関節目立つのでジャケットを着させる。
イイ感じの操縦席に仕上がりました。
そして、大空を飛んだBELL47Gを眺めながら操縦する時間が最高に楽しい!!
松永氏はラジコンヘリコプターのパーツだけでなく、個人の知人の依頼で様々なパーツをオーダーメイドで作ってきた。
ラジコン関係で言えば船や車、バイクや車のオーダーメイドパーツ、釣り具やゴルフ、その他、様々なオーダーメイドパーツを手掛けた事もある。
そんな松永氏と新たな企画を構想している。
今回のBELL47Gは松永氏の手を離れHAJIME-FACTORYに、やってきた。
そして、HAJIME-FACTORYの手により新たなBELL47Gが完成する予定です(^^)
という事で、今回のBLOGは精密金属加工職人でもありスケールビルダーでもある松永氏が手掛けたHIROBO BELL47G改の特集でした!
今回も誤字脱字があるかと思いますが前後の文章でお察し下さい(^^;
では、次回のBLOGもお楽しみに!